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採蜜風景


養蜂場フォトギャラリー

採蜜の様子をご紹介します。
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5月の蜂場の様子です。
アカシアの木が沢山生えている山の中に巣箱を設置しています。
6月になってアカシアの花が散り、他の花が咲き始める頃には別の山へ移動します。

巣箱の入口の様子。
暑い日には巣箱の気温を一定に保つため入口の前で羽ばたき、風を送ります。そんなので冷えるのか?と思う所ですが、けっこうな風量なんです。

一つの巣箱には巣が8枚×2段入っています。
蜂の様子を確認します。女王蜂は元気か?卵は沢山産んでいるか?蜜は沢山入っているか?気にかけないといけない事は多いです。

巣の中は蜜が入っていたり、花粉が入っていたり、羽化する前のサナギが入っていたり、様々です。茶色い蓋の中にはサナギがいます。

緑色の印が付いているのが女王蜂。他の蜂より2倍程長いお腹をしています。働き蜂も女王蜂も、卵の時点では全く同じ蜂です。
産まれてからずっとローヤルゼリーだけを食べる事で女王蜂となり、他の働き蜂より40倍ほど長生きします。

産まれたての蜂。巣房の中に挟まっているのでジタバタしながら出てきます。横に見える橙色の物は花粉です。光が反射している所は蜂蜜が入っています。

女王蜂は巣の上をぐるぐる回りながら産卵します。この巣は中央にサナギ、その外はサナギが羽化してからっぽになっています。一番外側には蜂蜜が入っています。

新しい巣は鮮やかな黄色です。この巣はびっしりと蜂蜜が入っています。
もし、巣の中がサナギだらけだったら蜜を貯められません。逆に蜂が少なすぎると蜜を集められません。花が満開となる時期に蜂は多く、サナギは少なくなるよう調整するのが大事になります。

採蜜の為、巣についている蜂を払います。周りが蜂だらけになりますが、丁寧に優しく扱うようにすれば意外と刺されません。
天気が悪いと機嫌が悪かったり、蜜が沢山蓄えられていると機嫌が良かったり、元々の性格も箱によって全然違います。

巣房が蜜で一杯になるとミツバチは保存の為にミツロウで蓋をします。このままでは蜂蜜を採れないので、包丁で蓋を切ります。

切るのは蜜蓋だけではないんです。このボコボコと膨らんだ蓋の中にはオス蜂のサナギが入っています。オス蜂は蜜を集めず食べるだけなので、数が多いと蜜の収穫量が減ります。なので、蓋ごと切断…。

準備ができた巣を遠心分離器に入れます。洗濯機のように回転して、遠心力で蜂蜜を絞り取ります。

蓋を開けると蜂蜜が出てきます。
多ければ一つの巣箱から10kg~15kgほど収穫できます。
(写真はアカシア蜂蜜です)

絞りたての蜂蜜。泡だっているので白く見えます。
周りが蜂だらけなので、どうしても分離器に巻き込まれる蜂が出てきます…。
これを細かいフィルターを通して綺麗に濾し取ると蜂蜜の完成です。

蜂蜜と共に収穫?された蜂の子。オス蜂のサナギです。
見た目は当然ながら虫そのものですが、佃煮や天ぷらにすると美味しかったりします。よく高速道路のSAや道の駅などで売られていますね。

人の手で取りきれなかったサナギは蜂達が巣の外へ運び出します。
仲間が死んだ時に限らず、木くずなどの巣の中のゴミはこまめに外に出し、
巣自体もプロポリスという防腐剤のようなものを塗って、巣箱を清潔に保っています。